カフールについて

正式名・カフール皇国

紋章・上半分白地、下半分青地の中央に赤い龍

東方の大国に隠れるようにひっそりと存続する小国である

 

■発祥■

約1200年前、現在の首都・テルンに伝わっていた山神信仰が劇的に変化、近隣の貧しい町や村を併合、今の皇国になったと言われている。

形式上は皇族を頭とし、選挙により選出された元老院が国を運営しているはずなのだが、実状は皇王の意志により国家運営が大きく左右されているようだ。

 

■歴史という名の神話■

約1200年前、山神の巫女をつとめる乙女に異界の神<ラスカフュール>が恋をした。
<ラスカフュール>は人の似姿をとり、毎日巫女の元へ通い続ける。
しかし、巫女は山神に一生を捧げる誓いを立てていたので、<ラスカフュール>の想いには答えられない。

そこで<ラスカフュール>は山神に、引き換えに巫女の自由を得るために契約を持ちかけた。

山神は人の形を持たなかったので、
<ラスカフュール>は器となる体を新たに創って与えようと持ちかけた。
しかし、山神は何も答えなかった。

次に、自分が土地に束縛されることで得られる自由をやろうと山神に囁くが、
またしても、山神は何も答えなかった。

巫女は<ラスカフュール>に惹かれていたが、山神への誓いを自ら破ることはできなかった。
そこで巫女は<ラスカフュール>に耳打ちした。
<ラスカフュール>が全ての魔力を与え、人の身となるのはどうか、と。

山神は打ち震えた。唸るような地響きで歓喜の返事をした。
「巫女は、生涯をかけて愛する者を見つけた時のみ、伴侶を得ることができるだろう。
しかし、その伴侶と心が離れることがあれば、罰が下るだろう」
そして<ラスカフュール>は山神に全ての魔力を渡し、人となって巫女の伴侶となった。

この異界の神であった<ラスカフュール>と巫女の子が
後のカフール皇国を建国した初代皇王であるという。
その後の歴史は、どこか別の場所で語られることもあるだろう。

カフールに霊山とされる不思議な山が多いのも
<ラスカフュール>から受け取った、山神の魔力のせいなのかもしれない。

 

■ミニ知識■

異界の神であった<ラスカフュール>を、山神の巫女であった妻は「ラス」と呼んでいたようだ。姓を持たなかった彼の名を二つに分けることで「ラス・カフュール」という「人としてしての名」を与えたのだとも言われている。

つまり、皇家が「カフュー」という姓を名乗っているのも、国名を「カフール」としたのも、<ラスカフュール>が元になっているのだ。

<ラスカフュール>は現在祖霊神とも呼ばれ、皇家の先祖として多くの神社で祀られている。

 

カフール関連PC

 

第二皇女・セラフィナ

皇族にして杖の血族。
いろいろあって継承権を放棄、『レガシー』の手掛かりを探して一人旅に出た。

中央で左右に分けた黒髪に、青地に金糸の刺繍が施されたアオザイ着用。額に封魔布という白い布を巻いている。今は基本的に髪を下ろしている。
穏やかで常ににこやか。立ち振る舞いも上品。

PL&絵:マリムラ

護衛剣士・カイ

元セラフィナ直属隠密剣士。
訳あって解雇され、ふらりと流れて今は傭兵として生活している。

艶やかな黒髪に黒い瞳、黒いアオザイとカンフーシューズ。右の腰に銘刀<紫電>という左利き。
<気の風>と呼ばれるかまいたち攻撃により、離れていても攻撃可能。人を守ることを得意とし、自分が少々傷ついても無茶をすることがたまにあり。基本的に寡黙。

PL&絵:マリムラ

仙女・櫻華

カフールの奥地にある霊山で仙人に育てられた女性。


PL:生物さん 絵:フンヅワーラーさん

符術師・レイン

符術師の家系に生まれた以外はごく普通の女の子。



PL:魅流さん 絵:夕凪千鳥さん

刀使い・礫

カフールの辺境の一農村で、赤ん坊の頃、瓦礫の中から村長に拾われた少年。家名を持たない。



PL:葉月瞬さん 絵:熊猫さん

 

この5人が、カフール出身のPCである
なお、彼らのPLが選んだ結果であって、
カフール設定者が勝手に押しつけたものではない
ココ、重要

ちなみにカフール出身だと自己申告すると、ココに名前が乗ってしまうので注意

(各自の設定に合わせて創作可能)

 

 

■ケリュネリア神殿■

カフール北部マラキア山麓にあると言われている神殿
杖の血族の中でも強い魔力を帯びた女性が巫女として選ばれるらしい

山神と祖霊神(初代皇王の父親とされる異界の神だった存在)を双方祀る神社の多い中、
それらとは異質の、杖を祀る珍しい神殿である

ココは特別な儀式を通過した女性しか入ることが出来ず、
それ以外の人間は頭痛・眩暈・吐き気・幻覚等に襲われ、山を登ることが出来ないという
儀式のための小神殿が麓にあり、老巫女が管理している

この神殿が特別なのは
魔を封じるといわれる<封魔布>を唯一生産しているからであろう

なお、山頂の本殿にはご神体である杖<キリク>が安置されている上に
巫女の寿命が120年まで伸び、老化が酷く遅くなるという特異現象があるが
その事実は殆ど知られていない

 

 

■テラロマワールドガイドから抜粋■

<カフール皇国>

 大陸東部に位置し、国土の殆どを山岳地帯が占める小国。
 海に面した隣国のシカラグァに隠れるようにひっそりと存続している。
 国土は南北に細長く、四季も豊か。他の国との交流が厳しい土地柄のせいか、
独自の文化を保ってきた。南の方では方言が強いと言われている。
 普通に人が入り込めない霊山も多数存在し、その一部では仙人が修行している
という噂もあるが、その実体は謎のままである。
 首都は北寄りにあるケルン。天然の要塞都市とも呼ばれる。

 体術が盛んで数多くの流派が存在するが、その中でもカフール独特のものといえば
練気術と針道だろう。体内の生命力とその流れを利用する気功は、他の魔法と異なり
詠唱が必要なく、また汎用性が高いことでも知られている。
 練気術や針道以外にも仙薬と呼ばれる薬草学に長け、魔法を使わない治療技術は
他に類を見ない。武具なども体を動かし易い物が好まれるため、動きを制限する
防具等はあまり重視されていないようだ。
 体術を幼い頃から学び、傭兵として他国で活躍するする者もいるという。

 伝統的に双子は災いを呼ぶ禁忌とされ、一緒に育てられることはまずない。
 先に産まれた子(弟or妹)を残し、後に産まれた子(兄or姉)を里子に出すのが
一般的だが、その場合も当人達に双子の存在を隠し通すことが通例となっている。
 霊山の麓に捨てられることもあり、仙人に育てられる者も稀にいるらしい。

 <最近の国内情勢の変化と噂>

 一年ほど前にカフールの武皇が崩御、喪が明けた最近第一皇女が隣国シカラグァの
王子に輿入れした。一応国としての体面は保っているものの実際は属国のような
状態で、そう遠くないうちに併合されてしまうのではという憶測も流れている。
 現在皇位は空席であるが、第一継承権を保有していた皇太子は父親の暗殺容疑を
かけられ出家し、第二継承権を保有していた第一皇女が継承意思を表明しているものの、
本来婚礼で皇家を離れた者の継承権は剥奪される慣例から国内でも論議を呼んでいる。
 第三継承権を保有する第二皇女はというと、心労の為静養中と公表されているが、
国葬にも出席していなかった上にその後全く姿を見せない事から、公表内容の真偽を
疑う声があがっている。
 詳細が何もわかっていない為か複数の噂がまことしやかに語られており、
その内容も「密かに暗殺された」説や「身分違いの駆け落ち」説、「何者かによる
誘拐」説から「実は武皇暗殺犯で幽閉中」説まで、バラエティーに富んでいる。

 現在カフール国内を牛耳っているのは、その他の継承権を持つ者達を失脚させつつ
一気に権力者へと駆け上がった宰相ケルビン。元近衛隊の隊長で人望も厚く、
末席とはいえ継承権を有する。支援者も多く、今なら強引に皇位を継げそうなもの
なのだが、本人はその意志を否定し続けている。

 

 

■現在のカフールを支える組織■

 

 

このえたい
◆近衛隊◆

 

皇族を表立って守る剣士隊。エリート揃いで人気も高い。

主に警邏隊から選出される特殊SP。
機密情報などに触れる機会もあるため、完全服従の署名が必須。機密を漏らしたことが公になる前に、事故死するケースもあるようだ。

 

おんみつけんし
◆隠密剣士◆

 

皇族を裏で支える剣士。幼いときから常に側にいる。

祖霊神の血の守護者。継承位を持つ全ての皇族が生まれながらに持つ護衛。同年代の男性であることが多い。
特殊な教育を受ける為、未成年者には親世代がサポートにつく。

 

げんろういん
◆元老院◆

 

選挙によって選ばれた街の代表者達。皇王の政治補佐。

国の政治を一人で取り仕切るのは無理があるため、色々と人材が必要。各自に書記官なんかもついてくる。
使い方としては文官全般を指す場合もある。

 

みこ
◆巫女◆

 

神と会話をし、折り合いをつける事が出来る女性達。

山神や祖霊神以外にも、杖を祀る神殿が存在するが、規模が大きく違うので割愛する。
基本的に神をまつる社は神社、神主がいない神社まで存在するほど、巫女の存在意義は大きい。

 

けいらたい
◆警邏隊◆

 

カフールの治安維持に尽力する警邏組織。

若干規模の小さな警察組織をイメージしてみて下さい。
概ねそんな感じです。

 

■追加設定■

・酒の基本は清酒(吟醸・大吟醸クラス
・ビンではなくとっくりのでっかいような入れ物に入ってる(陶器かも
・異世界から来た「セン・リキュウ」って人物がお茶文化を広めた(故に神として崇められている
・いっぱい咲いた朝顔をつみとって、1つだけ残しておくのが趣味(ぇ<セン・リキュウ
・あと、どうでもいいような魚入れのカゴを花入れに仕立ててみるのも好き<セン・リキュウ
・お茶は玉露が基本。
・お茶の文化の発祥地とか、高級茶葉生産地とか、そんな感じで総本山
・基本的に男女とも髪が黒く、長いので、それ以外は非常に目立つ
・食ブームの裏で、カフールの料理人達が暗躍していたりする
例:ヴァルカンの和菓子ブーム、ソフィニアのチャーハンブーム
・そのうち各地に飛び火したりして<各地の食ブーム
・米食文化

アジア圏のイイトコ取りなイメージで(アバウト
具体的には米を食い、茶を飲んで、和菓子を食べる。
服装基本はアオザイとかチャイナとかカンフーとかハオとかその辺。
一応参考までに、皇族の家族構成メモ。
父死亡、母健在、長男(認知されていない)は現在宰相位、長女は隣国に嫁いだけど継承問題でちょっかい出してる、
次女はセラフィナで、双子の兄がいるかも知れなくて(苦笑)、末っ子は父親の暗殺容疑をかけられ出家(酷いな
皇族含む貴族は結構いるけどあまり国外には出ない(でも例外も少なくはない

 

 

カフールを取り扱うキャラクターの注意事項

基本的には何でもアリですが、これだけは控えましょう&むしろやって!!のコーナー

◆歴史の改竄はよしましょう◆

1.実は異界から来た神はただのハッタリ野郎
2.実は1200年も続いていない

1は駄目です=神と呼ばれていたかはともかく、力ある存在じゃないと色々矛盾が生じます
2は構いません(ぇ=もしかすると昔の暦は数え方が違ったのかも知れませんし、ね

◆妄想はオススメします◆

1.先生ー、私おとぎ話として残っている「真の」歴史を作りたーい
2.先生ー、私のキャラで新しい格闘技作っていい?

1はおとぎ話としてはオッケーデス。ただし、他に矛盾がない方が助かります
2は全然問題なしデス。私の設定より素敵な文化を産んでください

◆つまりは◆

★新しく付属・加筆・付け加える情報・キャラ・ネタは大推奨です
★しかし、改竄・変異・侵略はご法度です

★例えば、セラフィナには影武者がいて、本体を殺して乗っ取ろうとしているよ!

マジかよ!!いいけどさ別に!!ただ、PCに関する話は親PLに一言相談してね☆

★例えば、山神って人の形を持ってなかっただけで、実は大きなパンダなんだよね!

嘘だろ!つか、見てみたい!そんなオチもアリです!(オチ?

★例えば、カフールに別荘立てて、数百年単位で眠っててもイイですか?
戦争って無いんですよね?

本気かよ!おまえさん幾つなんだよ!?PC設定に矛盾がないなら良いけどね!!

★例えば、イムヌス教の宣教師が入り込んでいたってイイですよね!
教会だって建てちゃいますよ!?

イイですよ。ただ、国の南側を通る街道が出来るまではかなり閉鎖的な環境だったはずなので、
教会の規模はまだまだ小さいかと思われます。それでも良ければどうぞー!

あ、ごめん。わかりにくいけど、この例えばはみんなオッケーです。

駄目なのが

×おとぎ話は全部嘘
×練気は別の国から入ってきた技術
×東洋系ミックスと見せかけて実は金髪美女多数

とか?そんな感じ?

 

試作ページ終了
(加筆・修正要)